2023年3月31日金曜日

桜のはなし

 今年の桜は平年より早い開花となりましたがまだ十分に美しい木もあります。今年はお花見も解禁されたので桜を十分に堪能された方も多いと思います。

いつも通りかかる道路にせり出すように育っていた、かなり大きな桜の木がありました。桜が満開になると桜の屋根のようになり、毎年桜の下を歩くのを楽しみにしていましたが、昨年突如伐採されてしまいました。個人のお宅に植えられていた木ですので仕方ありませんが、ちょっとした衝撃ではありました。

大きくなり過ぎたのか、道路の支障木となってしまったのか理由はわかりませんが、実は桜の木は管理が難しいと聞き家主の苦労を初めて想像しました。

・大きくなり過ぎるが傷に弱いため剪定が難しい
・虫がつきやすい
・落ち葉が多い

そういえば、いつも掃き掃除をしてくださっているボランティアの方がいました。毎年桜を楽しませてもらったことに感謝しなければなりません。

今週末、明日は晴れるようですのでもう一度桜を眺めに出掛けてみようと思います。

(担当 I)


2023年3月29日水曜日

心にゆとりを

 年度末の三月。花束を持って歩く方をよく目にするようになりました。送別会などがあったのでしょう。 花束を手にすると、ちょっと気恥ずかしい気もありますが、嬉しい気持ちにもなりますね。



 以前、人生の先輩である人に言われた言葉があります。

「一輪でもいいから毎日自宅に切り花を置くことにしているの。花のある生活にするために、空間を綺麗に保つように心がけるし、花を見ているだけでも心が安らぐから良いのよ」

 そんな何気ない会話の中の言葉でしたが、それ以来、リビングに花を飾るようにしていました。花のお手入れも、置いている空間も気を配りながらも時間・心に余裕が出来ました。一輪程度しか買わないので、お店の顔なじみにもなってしまい、手入れの知識などいろいろと教えていただきました。

 引っ越しや人生の転機など、時間に追われる生活を続けていくと、花どころか、生活空間も淀んできてしまう有様。ちょっと時間がないから自身がないと思って、造花でも飾っていると、水替えをしなくて済むので、ほったらかしのままになって益々自分の不甲斐なさに落ち込んでしまいながらの生活を送るようになっていました。

 生活環境に生花を飾る、ハードルが高い場合は、窓から見える花で自分を取り戻す、外の花を愛でるなど段階を踏みながら、環境に心のゆとりを招いていきましょう。きっと肩の力も抜けて新しい発見・出会いもやってくると思います。

 新年度、いいスタートがきれますように。(担当 M)

2023年3月27日月曜日

相続を考える時 手始めに

相続といわれても、どうすればいいのかと戸惑う事があると思います。遺言書がなくても、法律的には相続人に財産が分けられますが、ご自身でいま一度、誰が相続人になるのか確認してみるのはいかがでしょうか。

 まず、簡単に家系図を書き出してみてください。
ご自身を中心に、配偶者・子供・両親・兄弟 あたりまで書き出してみてください。
 
 まず、配偶者がいる場合は常に相続人になります。法律上の配偶者となりますので、内縁のパートナーは相続人にはなれません。配偶者以外に相続人になる方は、①子になります。実子・養子・非嫡出子などの区別はありません。【子】の該当する方がいなければ、②父母になります。義理の父母は対象外です。【父母】の該当する方がいなければ③【兄弟姉妹】になります。(※場合によって孫・祖父母・姪甥などに範囲が広がる場合もありますが、ここでは説明を省略いたします)

 以上が法定相続人の範囲になります。どなたに残すことが出来ますか? 相続人の範囲外の方に想いを遺したい場合、どうしますか。ご自身の想いを受け取る方の顔を考えながら、自身の終活を進めていきましょう。おのずとやるべき事が見えてきます。 終活は元気なうちに少しずつ (担当 M)

 
 



2023年3月24日金曜日

お墓の問題

 今週はお彼岸でしたね。宗派によって先祖への供養の仕方も違うと思いますが、先祖の方々との思い出にひたる時間があっても良いですね。

        

 終活で話題になるのが、お墓についてです。自分亡きあと、誰がお墓の管理をするのかというお悩みをよく耳にします。地方にあるお墓を移動させたり、墓じまいをしたり、選択肢はありますが、託された方の負担にならないよう・故人を思い出してもらえるように、元気なうちに考えていかないといけませんね。 終活は元気なうちに少しずつ(担当 M)

2023年3月22日水曜日

人生会議は難しい

 【人生会議】とは、もしもの時に本人がのぞむ医療やケアについて前もって考え、家族などや医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組みの事です。(厚生労働省HPより)自分自身の人生を、最後まで希望どおり・心を豊かに生活していくために、話しあい・伝える時間であるのが望ましいと思います。

 先日、親戚内で【人生会議】のようなものが開かれました。久々に親戚が集まっての話でしたが、当の本人は久方ぶりに顔を見れた喜びが大きく、さらに、先の事を考えることを嫌がり、結局は、世間話のような時間が流れていくだけで何も聞くことは出来ませんでした。1回限りでは難しいですね。


 【人生会議】は堅苦しいものではなく、例えば、

   今後、どのような生活を送りたい

   経済的に困らないようにしていきたい

   周囲の負担にならないようにしたい

   自宅にずっといたい

など、ご本人の希望が少しでも聞けたら、まずは上出来だと思います。


 誰でも先の事は不安であり、考えたくないものです。「ポックリ逝くから大丈夫」の一言で済ませがちですが、誰もがポックリいかないのが現実です。そしてご本人の心からの希望を聞きだすのは、至難の業です。時間が経ては、体調も希望も変わってきますので、人生会議は1回で終わらせることなく、話し合える機会を増やすのも良いかもしれません。

 今後の人生、どのように過ごしたいですか?言葉で伝える・エンディングノートで伝えるなど、サポートする側される側も歩み寄っていきましょう。より快適な生活を送れるために。 終活は元気なうちに少しずつ(担当 M)

 

2023年3月17日金曜日

尊厳死宣言とは

 身内から「そんなに長生きはしたくない」と言われたことがあります。お世話になった方も同じことをおっしゃったことがあり、いずれの時もとても淋しい気持ちになったことを覚えています。

時を経て、今はその意味がなんとなくわかるようになりました。「終末期に延命をしたくない」とか「尊厳死を希望したい」という言葉に置き換えられるのかなと思います。

「尊厳死宣言」「リビングウィル」などと検索してみるとたくさんの情報が出てきます。世界の尊厳死事情を調べてみると尊厳死する権利を法で定めている国もいくつかあります。法制化されていても反対派との間で訴訟になっていたり、やはり難しい問題ではあるのですが、最期まで自分の意思が尊重されることは理想的だと思います。

日本では尊厳死宣言について法制化はされていませんが、尊厳死に関する要望を医師に伝えることで、希望に沿った治療方針に転換してもらえるケースも多いようです。尊厳死宣言を公正証書にしておくことで、より確かな意思表示となります。


死後の整理について知ること、考えることは将来の不安の解消につながるかもしれません。

弊社では【おひとりさまの心配と5つの処方箋】というパンフレットをご用意しています。将来への備えや「尊厳死宣言」についての記載もございます。無料でお渡ししておりますのでご希望の方はご連絡ください。                    (担当 I)

2023年3月15日水曜日

高齢者向け住宅

 就職や新入生の準備期間。増え始める物件情報を見つつも、チラッとシニア向け住宅についても検索してみました。シニア向け住宅は、①サービス付き高齢者向け住宅②シニア向け分譲マンション③有料老人ホーム の3つに分類できそうです。

  漠然と「高齢者に最適!」というキャッチフレーズとして不動産業界で使われているだけだと思っていたら、国土交通省で、【高齢者住まい法】という登録制度があるそうです。

 ●サービス付き高齢者向け住宅 :【高齢者住まい法】に基づき、設備基準が設けられ、行政への届出・登録が義務

 ●シニア向け分譲マンション :設備基準や届出義務はなし。高齢者向けのサービス提供が充実している

 ●有料老人ホーム :老人福祉法を改正し、設置については市町村に届出が必要。サービス・入居にかかるすべての費用が有料

 購入・入居時金額においても、一般的に、サービス付き高齢者向け住宅は数十万程度、シニア向け分譲マンションは2~5千万円程度。有料老人ホームは数百~数千万円とかなり差があるようです。


興味本位で覗いてみた、シニア住宅物件。自分らしく過ごせる場所は、プライスレスと思い込みながらも、老後資金を片隅に置いて、物件情報を気に掛ける年代になってきました。  終活は元気なうちに少しずづ(担当 M)


 

2023年3月14日火曜日

デジタル遺産⑧

 

 故人のパソコンを形見として残して置く場合、なるべく早めに必要な物だけ別のパソコンやハードディスク・CDーROMに保管しておくことが良いでしょう。
 パソコンの更新は年に数回あります(ここ数年、頻度が多いような気もしますが)。起動しても古いバージョンの為に変換作業が必要な事もあります。また、利用しているセキュリティーソフトの更新忘れの為に、かえってウィルスの侵入を受け入れてしまう事もあります。しばらく起動していないパソコン本体は、まずはインターネットに接続せずに中身を確認していくこともお薦めします。

 データの確認は、地道な作業で骨が折れるものです。先延ばしにしたために、パソコンの電源を入れても起動が遅い、フォルダーが開くのも時間がかかると、イライラは募るばかり。他人の物だとさらに面倒になってきてしまいます。ご自身の判断でデータの整理は地道に進めていきましょう。 終活は出来ることから少しずつ(担当 M)

2023年3月10日金曜日

ペットも我が家の一員ですから・・。

 ペット可能の集合住宅も定着してきており、癒し効果もあって、第二の人生を謳歌する時代にペットを購入・お世話するかたも増えています。

  ただ、万が一のことがあった場合、ペットはどうなるのか?

  自分がいなくなった場合、ペットが困らないようにあらかじめ飼育をしてくれる人・金銭を決めておく必要があります。これが、ペットの為の信託契約です。

  ペットのお世話は勿論の事、ペットに関する費用の支払いなども決めていかなければなりません。

  かつては、【飼い主が亡くなったら・・】という条件付きの遺贈でしたが、それでは、認知症・突然の入院などの場合がカバーできないために、現在は信託を組むことがメジャーになってきています。

  家族であり、心のパートナーとしてのペットにも末永く安心して生活してもらう為に、あらかじめペットの為の信託契約を結んでみるのはいかがでしょう。

 終活は元気なうちに少しずつ。自分の為にも周囲の為にも。(担当 M)


2023年3月8日水曜日

【万が一】の時の連絡先は?

 100歳近く、一人暮らしの知人がいます。パートナーに先立たれてもう何十年。お子様はいらっしゃいませんが、親戚の数は多く、第二の人生を歩んでいる方々・血筋が薄くなった、いとこ・またいとこの働き世代とその子供達が気にかけている日常です。私自身、幼い時から仲良くしていただいていましたが、社会人になり転勤族であちこち移動していた事もあり、住居が落ち着いた今でも年に数回会えればよいかなという関係でした。

  先日、彼女と連絡が取れなくて大変だったと、彼女の親戚の方がお話していました。

 彼女が契約しているヘルパーさんは週に1回の訪問。そのヘルパーさんから連絡が取れないと、緊急連絡先の親戚に電話があったそうです。親戚の方は彼女の家から2時間以上かかる距離。彼女の家の鍵を持っています。ヘルパーさんの連絡を受けて、自宅にかけつけ、彼女の無事を確認したそうですが、他県からの距離なので、無事を確認するまで気が気ではなかったと話をしていました。

  その後、彼女は何事もなく元気に生活をしているようですが、【万が一】の時にすぐに見に行ける距離の人が欲しいと親戚の方はため息をついていました。

  

  ご本人が年を取るのと同じように、家族・見守る親戚・知人なども同じように年を取っていきます。元気なうちに、どなたにどんな連絡を、どう対応するかという事を、見守られる側・見守る側両者が考えていかなければなりませんね。終活は元気なうちに少しずつ。たまには見直しも必要です。(担当 M)

2023年3月6日月曜日

おひとり様でも怖くない

 おひとり様人口が増えてきています。2020年の国勢調査では、単独世帯の比率が全体の4割近くになったとか。ネット空間の発展もあり、一人でいてもいつでも誰かと繋がることができ、ますますおひとり様生活が充実していきそうです。

  ですが、現実問題、ずっと一人で暮らすことを考えるならば、早めに将来の家計について考えていく事をお薦めします。

 ● 病気などで働けなくなった時、どうしますか。

 ● 今の住まいはどうしますか

 ● 高齢になった時、介護はどうしますか

 ● 老後資金は万全ですか

 ● 入院などの身元保証人や葬儀などはどうしますか。


これらの不安材料は、おひとり様のみが抱える不安ではなく、すべての人が抱える不安だと思います。家族がいるから大丈夫と思っていても、いざというときに手を差し伸べてくれる身内がいなかったり、単独世帯ですが前もってサポートをお願いしていたから安心して老後を迎えられたという方もいらっしゃいます。

 確かに収入面においては、パートナーなどのサポートや補填が受けられませんが、将来の家計について元気なうちから計画を立てていれば、臆する事はありません。人生100年時代、誰もがいつかはおひとり様となりうる時代。早めに準備をしていきましょう。

終活は元気なうちに少しずつ(担当 M)

       


  弊社では【おひとり様の処方箋】というパンフレットをご希望の方にお渡ししております。一般的なケースについての対処法を載せてあります。ご希望の方は、ご連絡ください。


2023年3月3日金曜日

相続人なき遺産

相続人がいないなどの理由で国庫に入る相続財産が増え続けていて、2021年度に過去最高額を記録したそうです。その額は647億円あまり。私の住む自治体の新年度の一般会計予算の3分の1ほどです。かなりの額であることがわかりました。「身寄りがない方の財産」は20年間で6倍にも増えているそうです。 

ご本人が納得していたのならば良いですが、財産がどうなるのか、どうすれば良いのかをお考えになる機会のないまま至った結果だとしたら残念です。

面倒をみてくれた方や懇意にしていた方に財産を遺したり、社会貢献など自分の希望する使い道を決めておいたりすることもできます。これらは遺言書作成が必要ですので、専門家に相談してみるのが良いと思います。


使い切らずに国庫に入っていく老後資産が増えている一方で、高齢世帯の支出は年々減少傾向にあるといいます。未来に備え続けなければならないと思うあまり、苦労して形成した老後資産が使えないとは皮肉なことだと考え込んでしまいました。

お金について学び、マネープランを考えておくこと、相談できる専門家を見つけておくことは大切だと感じました。                    (担当 I)

                 

2023年3月1日水曜日

1日は写真整理の日

 月に一度は写真を整理してみようという事で、【1日は写真整理の日】です。


 あっというまに桜開花の話題になる3月となりました。年度末、新しく一歩踏み出す準備の月ですね。写真の整理できていますか?卒業式やお花見、特に今年はマスクを外した笑顔で写真に残せるかもしれませんね。 スマホやタブレットの写真データは出来ていますか?カメラの容量は足りていますか?1日は是非確認する時間を作ってください。

  先日、子供に「スキーに行ったことがない!」と言われました。幼いころからスキー場に連れていき、スキー教室・雪遊び・リフトでの失敗など、親としては数々の苦労話しかありませんが、覚えていないといわれ、とても悲しい気持ちに。そこで、データ化された写真の登場です。我が家はバッファロー社の「おもいでばこ」にデータを一元化しており、テレビに接続して「ほら、この年も、この年も行っているじゃない!!」と物的証拠とばかりに子供に訴えてみました。


 「おもいでばこ」は、日付毎やイベントごとにも表示が出来るので見たいときに見たいシーンがすぐに表示できます。アルバムを引っ張り出すより楽かも知れません。       


 写真は思い出の日に戻れる手段です。撮りためただけではなく、すぐ見れる・見返せる工夫をしてきたいですね。(担当 M)

ご実家では終活の話を

  今週末から、大型連休が始まります。旅行や買い物など、楽しい計画は進んでいますか?  ご実家に帰られる方。是非、ご家族での会話の中で、「終活」についてお話ください。確かに持ち出しにくい話題の一つです。しかし、万が一のことを考えた場合、苦労されるのはご自身です。  会話の糸口とし...