先日、【写真による回想法】の講義を受講しました。思い出の写真をみて、昔の記憶を引き寄せて脳の活性化を図る方法です。認知症初期の進行を止める・遅らせる効果があるという事で、じわじわと脚光を浴びているそうです。
ご自身が写っている昔の写真でしたら、具体的に思い出しやすいそうですが、実際になくても、一般的に公開されている当時のイベント写真(たとえば、昭和時代の運動会を行っている写真や絵)でも会話をしていく事で、ご自身の記憶を引き寄せる事が出来ます。これは、写真だけでなく、物でも良いそうです。折り紙だったり、けん玉だったり、お手玉だったり・・・・。昔の記憶を呼び起こす事が重要なのですから。
元気な時から、アルバムを一緒に見返してみるのもいいかもしれません。どの写真をみて、笑顔に満ち溢れるか、思い出話が長くなるかで、その方の思い入れが分かると思います。そして、アルバムを取り出したその時一緒に、使わない物の選別など出来たらラッキーですね。
ただ、よくあるのは、ご結婚されていたご婦人に良かれと思った想い出写真で記憶を掘り下げていこうとしたら、ご主人への恨み辛みの想いしか出てこず、聞き手としては気まずい時間が流れていくという事もあるので、お気をつけて。