相続人がいないなどの理由で国庫に入る相続財産が増え続けていて、2021年度に過去最高額を記録したそうです。その額は647億円あまり。私の住む自治体の新年度の一般会計予算の3分の1ほどです。かなりの額であることがわかりました。「身寄りがない方の財産」は20年間で6倍にも増えているそうです。
ご本人が納得していたのならば良いですが、財産がどうなるのか、どうすれば良いのかをお考えになる機会のないまま至った結果だとしたら残念です。
面倒をみてくれた方や懇意にしていた方に財産を遺したり、社会貢献など自分の希望する使い道を決めておいたりすることもできます。これらは遺言書作成が必要ですので、専門家に相談してみるのが良いと思います。
使い切らずに国庫に入っていく老後資産が増えている一方で、高齢世帯の支出は年々減少傾向にあるといいます。未来に備え続けなければならないと思うあまり、苦労して形成した老後資産が使えないとは皮肉なことだと考え込んでしまいました。
お金について学び、マネープランを考えておくこと、相談できる専門家を見つけておくことは大切だと感じました。 (担当 I)