年度末の三月。花束を持って歩く方をよく目にするようになりました。送別会などがあったのでしょう。 花束を手にすると、ちょっと気恥ずかしい気もありますが、嬉しい気持ちにもなりますね。
以前、人生の先輩である人に言われた言葉があります。
「一輪でもいいから毎日自宅に切り花を置くことにしているの。花のある生活にするために、空間を綺麗に保つように心がけるし、花を見ているだけでも心が安らぐから良いのよ」
そんな何気ない会話の中の言葉でしたが、それ以来、リビングに花を飾るようにしていました。花のお手入れも、置いている空間も気を配りながらも時間・心に余裕が出来ました。一輪程度しか買わないので、お店の顔なじみにもなってしまい、手入れの知識などいろいろと教えていただきました。
引っ越しや人生の転機など、時間に追われる生活を続けていくと、花どころか、生活空間も淀んできてしまう有様。ちょっと時間がないから自身がないと思って、造花でも飾っていると、水替えをしなくて済むので、ほったらかしのままになって益々自分の不甲斐なさに落ち込んでしまいながらの生活を送るようになっていました。
生活環境に生花を飾る、ハードルが高い場合は、窓から見える花で自分を取り戻す、外の花を愛でるなど段階を踏みながら、環境に心のゆとりを招いていきましょう。きっと肩の力も抜けて新しい発見・出会いもやってくると思います。新年度、いいスタートがきれますように。(担当 M)