十年以上前に没頭していたビーズ細工用品は思い入れが強く捨てきれずにいました。
当時、家の近くに適した大きさの材料がなく、電車に乗って道具を揃えてました。自分の体力のある限り、家族が寝静まった静かなリビングで没頭していた日々でした。細かい作業の為、何も考えずにいられたことが、日々のストレス解消になっていたように思います。
道具セットに手を触れなくなって数年。いつか再開しようと思いながらも更に数年が経ち、ここ最近では、「あぁ、やらなきゃ」と若干の脅迫思考まで芽生えてきてました。
しかし、訪れた老眼の時代。ついに道具を手放すことに。
出来上がった作品は携帯やキーホルダーなどにしてしまったので、わずかな完成品しか手元にありませんが、使いかけの材料に対しては勿体ない気持ちも。
かつては心のよりどころであったものが、心の錘になってしまっては、どうしようもありません。あの時期は良く頑張っていたなと思い出に浸りながら、今週無事にお別れをしました。
今まで置いていたスペースが空いて、寂しい気分よりもスッキリした気持ちが大きいです。おかしなものですね。(担当 M)