2022年7月29日金曜日

遺産争い

 最近では、【遺産相続】より【遺産争続】の漢字が定着してしまうのではないかと思うときがあります。親(身内)の介護を担っている場合は尚更です。遺族が争わないために、ぜひ、元気なうちから遺言書を作成しておくことをお薦めしています。

 「では、遺言書を書いていきましょう!」と軽いトーンで声掛けをしても、何から手を付けていいのか迷ってしまいます。イメージとしては、「誰にいくら渡す・誰に何を渡す」などの想像はつくと思いますが、そんな元気なうちに書くのは自分の気が滅入りそうだと言われる方が多いです。

  そこで、発想を変えて、まず財産の棚卸をしてみましょう。自分の資産を知ることは今後の生活にも役に役立つのです。

①使っている金融資産はありませんか

②若い頃に入っていた保険・証券・金融機関の口座などありませんか

③不動産の謄本などはきちんと場所を把握していますか

④車の車検証なども無くしていませんか

⑤借入は完済していますか。継続中の場合は支払い明細はありますか


バブル期を経験している年代は、結構な確率で思わぬところに睡眠口座が残っていたりします。元気なうちに再確認を。


 家の片付けをしながら、今現在の自己資産を確認し、未来の自分の為に充実した時間を送れるためにも、資産の棚卸を始めてみましょう。それをエンディングノートに書きこんでいけば一石二鳥ですね。


 終活は元気なうちに少しずつ  (担当 M)

2022年7月26日火曜日

老後2000万円

詳しいことは分からないけれど「老後2000万円」というワードが耳につき、何か大きな買い物をしようと計画するたびに頭に浮かぶようになりました。

購買意欲を削ぐそのワードの正体は・・・
老後の年金収入に対して支出がオーバーすることが予想されるうえ、人生100年時代となることで老後資金の不足額が積もり、どうやら平均で2000万円くらいは足りなくなる。
という話のようです。
モデル年金や年金シュミレーションの結果をみる限り、たしかに赤字家計必至の予感がします。年金は「物価スライド」と言っても昨今のような急な物価高騰には追い付かないだろうし、私的年金には物価スライドすらない(一部変額型もあり)。

退職後の大きな支出(例)も調べてみました。
・自宅の修繕費用     500万円~700万円
・介護費用        550万円(1人あたり)
・葬儀代         20万円~200万円
・子供の教育費      400万円~800万円
・子供の結婚費用の支援  100万円(1人あたり)
・車の買い替え費用    ~300万円くらい

幾つかが重なるとかなり厳しい状況になりそうです。
現実を知ることができたのは収穫ですが、考えることを先延ばしにしたくなるような内容でした。

考えると怖くなるときには目の前のことを黙々とこなします。
いつもそう心掛けているので、考えるより働きたいと思います。 (担当 I)



2022年7月19日火曜日

高齢社会白書

 ある日の新聞で、高齢者の身元保証人のサービス内容や必要性などが書かれている記事が目につきました。子供がいない夫婦・お一人さまの高齢者など、入院や老人ホームに入退院の時に必要となるのが保証人です。近くに身内がいない場合には特に、生前・死後の為にも利用していく事をお薦めしたいものです。


 さて、いつもなら【身元保証人とは…】と続くのですが、今回は記事の中で気になった【高齢社会白書】という言葉について少し触れていきます。 昭和世代の私にとって【〇〇白書】という言葉に反応してしまったのですが、この【高齢社会白書】とは、内閣府が平成8年から国会に提出している年次報告書だそうです。高齢化の状況を把握しやすい報告書になっています。

 最新版は、令和4年版のようです。中を見てみると、65歳以上の一人暮らし者の動向・就労率・生活環境や情報機器の利用内容など、さまざまな分野の統計がでており、それに対しての要因・現状・展望などが、見やすく分かりやすく解説されていました。

 他人事ではない高齢世代の生活。どの世代がどのような生活・気持ちで日々を送っているのか少しイメージ出来るかと思います。個人的にデータで驚いたのが、ネット環境に馴染んでいる65歳以上が思ったより多かったことです。特に男性が多いのは、会社経験から端末の扱いに慣れているからでしょうか。女性の社会進出が当たり前になってきた今の世代が高齢になる頃の統計では、ネット利用も当たり前になっているかもしれませんね。(担当M)

  ※令和4年版は6月14日に公表されました。高齢社会白書について - 内閣府 (cao.go.jp)

2022年7月15日金曜日

整理整頓

 書店に足を運んだ時に、1冊の小説と出会いました。家族の遺品整理を題材としたお話でした。

 代々受け継いだ広い家・〇世帯の家・物のなかった時代・・・。今の高齢者が通ってきた環境です。捨てる事への罪悪感はとても強い年代でもあります。いつか使う・誰か使う・〇〇から頂いたものだからと大切に(?)保存している物。しかし、当事者が不在になってしまえば、それらは思い入れもない不要品になってしまいます。処分するにも自治体の分別方法も細かくなって面倒な気持ちも生まれてきます。

        

https://www.souzoku-isan.net/

 人の最期は誰もわかりません。だからこそ、日頃の心掛けが大事になってきます。元気に、出来る時に、少しずつ家の中にあるものと向き合ってみましょう。

  終活は元気な時に少しずつ  (担当 M)


 ※【姑の遺品整理は、迷惑です】双葉文庫

     誰もが経験するであろう、遺品整理をユーモアーとペーソス溢れる筆致で描く長編小説。(双葉社HPより抜粋)


     対照的な人間・環境での実家問題。すんなりとのめり込んでしまう話の流れ。あとがきまでしっかり読んでしまう一冊でした。読後、物・人間関係の見直しをしてしまいます。この気持ちも終活の一つですね。(担当M)

2022年7月13日水曜日

後見人が出来る事

成年後見人は、知的障害・精神障害・認知症などにより、ご本人だけで決めることに、心配や不安のある人に色々な契約や手続きのお手伝いをする人を呼びます。成年後見人になる資格は決まっていないので、親族や研修をうけた地域の人や福祉関係の方、福祉や法律の専門家が任されます。

 手続きは、個人で契約をするのではなく、家庭裁判所に申請をし、その後任命されます。なので、申請してから日数も費用も掛かるのに注意が必要です。そして、安易には成年後見人を解約できないという事です。医者の診断書などにより症状や障害の回復が認められ、家庭裁判所の判断で解除という流れになります。


 後見人の仕事内容としては

   入院や市施設への入所手続きのお手伝い

   定期的な訪問や状況確認

   保険料・税金の支払いやお金の出し入れのお手伝い

   介護や福祉の契約・手続きのお手伝い

などがあげられます。お金にかかわるもの、契約にかかわることが主な仕事内容です。ですから、

   家事全般をお願いする

   日用品も買い物を代わりにする

   介護をしてもらう

   話し相手になってもらう

などといったことはお願いできません。


  大切な資産を守ること・お金をどのように使うかのお手伝いをしている後見人。よりよい関係性を保ちながら、将来の不安を減らしていきましょう。(担当 M)

2022年7月11日月曜日

故人の預貯金

 亡くなった方の預金口座はすぐに凍結されてしまうので、支払いが大変だという話をよく聞きます。 死亡届を出したらすぐに金融機関が凍結するわけではありません。将来的には可能になるかもしれませんが、今のところ行政と金融機関の情報の連携はしていません。 亡くなった時に、取引している金融機関に亡くなった旨をお伝えします。そこで初めて凍結の手続きとなります。地元の有力者や新聞の訃報欄の掲載・ニュースになるような方の訃報は、申し出がなくても金融機関で確認が取れ次第凍結する場合もあります。

 https://www.souzoku-isan.net/
 

これは、亡くなった方の財産はすべて相続人の共有財産となるため、財産保護を目的としています。以前は凍結された預金を引き出すには、相続人全員の合意が必要でしたが、最近では法改正をされ、条件を満たせば、一定額を引き出せる事になりました。

  ①金融機関に直接申請 

    相続紛争がない。被相続人の戸除籍当方、申請者の印鑑証明書などが必要

  ②家庭裁判所の認可後に金融機関に申請

    相続紛争がある。家庭裁判所の審判所謄本、申請者の印鑑証明書などが必要


上記の2つのパターンとなる。それぞれ必要書類や払戻金額の制限があるので、該当する場合は各自でご確認をお願いいたします。


  ここで、現代の問題点が一つあります。ネット取引による通帳レスの場合です。通帳があれば、この金融機関と取引をしているのであろうと第三者の目から見てもわかりますが、キャッシュレス・通帳レスの場合、故人のスマートフォンや電子端末でしか分からないとなると相続人としてはお手上げになります。お住まいや会社関係から辺りをつけて金融機関に問い合わせをしてみたり、何か取引明細の通達がないかと書類を探したりしなければなりません。

 

  相続人の事を思えば、遺言書に残すかエンディングノートなどに記しておくことが大切になってきますね。

   終活は元気なうちにゆっくりと   (担当 Ⅿ)

2022年7月7日木曜日

七夕ですが・・卒婚のお話

 今日は七夕です。大人になった今でも、織姫・彦星の出会える時間はあるのでしょうかと空を見上げてしまいますね。そんな二人にもいつかはずっと一緒に生活出来る時が訪れるかもしれません。


  先日、【卒婚】という言葉を初めて耳にしました。別居でもなく・離婚でもなく【卒婚】というそうです。巷にあふれる情報から定義づけると

 【卒婚】:離婚はしない、新しい夫婦のかたち

だそうです。籍は抜かず、別居でも同居でもどのような生活形態でも良いらしいのです。緩い関係性を保ちながらそれぞれの人生を進んでいくという形態だそうです。造語との事ですが、なかなか興味深い関係性だなと感じました。(話題のきっかけとなった著書はまだ拝読していないので、時間をつくって手にとってみようと思っています。)


 卒婚を選ぶタイミングは、子育てがひと段落した時やパートナーの退職などが多いようです。家事・育児に振り回されたと感じる方が自分の時間を取り戻したいと思う年頃なのかもしれません。ただ、最近の若い方々は、家事・育児は二人で担うものだという考えが定着しつつあり、この世代の夫婦が卒婚の選択肢が頭をよぎる年齢に近くなるころには、また別の夫婦関係の言葉が出てきているかも知れません。


 時代の流れ・価値観の変化によってパートナーの枠組みは変わっていくかも知れませんが、どんな形でも、相手を思いやりお互いが尊敬しあえる関係であり続けて欲しいと夜空を見上げて願うばかりです。 (担当 M)


2022年7月4日月曜日

事実婚の証明について

事実婚カップルが、婚姻に準じた法的手続きや社会的サービスを受けるために、事実婚であることを証明できるようにしておくことが大切だと言われています。


・住民票続柄の記載
  世帯を一つにし、続柄に世帯主、「夫(未届)」、「妻(未届)」と記載

・事実婚契約書の作成
  公正証書にしておくと良い

上記のほかにも「社会保険の被扶養者にする」「子供が生まれたら父親が認知する」など個別の事情に応じて出来ることをし証明に使います。
「対策」とも言えるかもしれません。

ここ数年で同性カップルを対象に急速に各自治体に広まった「パートナーシップ制度」ですが、現在一部の自治体では異性間のパートナーにも利用を認めるようになってきました。こちらも事実婚の証明として利用できます。
異性間のパートナーシップ制度は、2019年に千葉市が全国に先駆けて設けた制度です。まだ数は少ないようですが、追随している自治体もあるようです。

事実婚の多いフランスでは、PACS(民事連帯契約)を結ぶことにより、法律婚と同等の社会保障が受けられます。イギリスにも「シビル・パートナーシップ」という制度がありますが、2019年に異性間にも拡大する改正が行われました。

日本の「パートナーシップ制度」は法的なものではありませんが、異性間にも認められることで「事実婚への認知」に繋がっていくと思います。

結婚観や家族の在り方が変化してきた昨今、事実婚を選ぶ人々の困りごとが少しでも軽減するのは良い傾向だと思います。                 (担当 I)



2022年7月1日金曜日

1日は写真整理の日

 月に一度は写真整理をしてみましょうという事で、【1日は写真整理の日】です。


 7/1、湘南海岸の海開きとなり、朝から話題になっておりました。熱中症・感染対策にも気を付けながら、海の想い出がたくさん作れるといいですね。思い出と言えば、やはり写真ですよね。現在では防水機能がついたコンパクトカメラや、防水・防水仕様にしたスマートフォンなどで、海での楽しいひとときを収める人が多くなりました。波や水しぶきと遊んでいる姿のショットが撮れると、インスタ映えにもなり楽しいですね。          


 個人的に、夏の苦戦した写真の想い出は海の中の魚を被写体にした時です。恥ずかしながらほとんどカナヅチなのですが、海の透明度に誘われてひたすら海に入り、泳ぐ魚に心を奪われた時があります。しかし、波に揺られて体がゆれて、思うようにピントの合った写真はなかなか撮れませんでした。手振れ防止機能など付いていても、波振れと私の技術では魚の速さにも歯が立ちませんでした。しかし、素潜り大好きな子供達にカメラを託すと、きちんとピントが合った魚の写真が撮れているではありませんか。本人達曰く、岩にしがみついたり、足を固定して写真を撮ったのだそうです。陸でも水中でも、カメラ本体のブレはない方が良いみたいです。

 現像してもほとんど何を写しているかわからない写真。これも夏の良い思い出ですが、写真整理をしたときは躊躇なくサヨナラの写真となりました。


 失敗した写真でさえ、あなたの想い出の一枚になります。昔のアルバムをめくってみましょう。(担当 M)

ロボットは高齢者を救う?!

 かつてロボットと言えば、鉄腕アトムを筆頭に、鉄人28号・ロボコン・奇天烈くんなど、アニメや特撮だけの活躍でした。技術と企業の熱意によって、アイボやペッパーなど、人を癒す系のロボットの進化が止まりません。そして、それらロボットは、高齢社会の中でも活躍しているようです。      ...