2023年8月31日木曜日

エンディングノートのすすめ

書店でも、棚の一段を占めるほど、エンディングノートが並べられています。高齢化社会になり、終活にむけ、何かしなければと最初に手にするのがエンディングノートだと思います。
 エンディングノートには
   ①自分史
   ②今の自分
   ③死後のお願いしたこと
おおきく3つの分類に分かれています。

 ①自分史
   生まれてから今日まで、こんな思い出がある こんな事があったと書き出すことで、今後の道標となります。また、思い出すことで脳の活性化にもなります。
 ②今の自分
   現在、どういう健康状態・日常生活などを記しておくことにより、いざという時に医療機関や周囲の人々に伝えることが出来ます
 ③死後のお願いしたいこと
   ②を踏まえながら、自分が動けない・いなくなった場合に、お世話になった方への想い、大まかな資産・デジタル関係、ペットことなどが伝えることが出来ます。
          

 実際に購入しなくても、1冊のノートにまとめておけば大丈夫です。市販のものは細かく項目ごとに分かれているので、スムーズに記入していけるのがメリットです。
 書き直しも可能ですし、項目すべてを埋める必要もありません。少しずつ記入していき、今後の生活の道標にしていくきっかけになればよいと思います。そして、記入内容の公表はしなくても良いですが、エンディングノートがある・書いているという事は、身内の人には伝えておくこともお薦めします。  終活は元気なうちに少しずつ (担当 M)

2023年8月28日月曜日

相続もグローバル化?!

 国際結婚も珍しくなくなった現代。相続人や被相続人が外国籍であったり、相続する財産が外国といったケースも出てい来ると思います。

                   


 日本では【相続は、被相続人の本国法による】(通則法36条)で定められており、被相続人が日本の国籍であれば日本の法律が適用されるそうです。

 ただ、相続する財産が海外にある場合、該当する国の法律になる場合があり、日本の遺言書を印籠代わりとして外国で相続手続きをしても無効になる場合もあるそうです。

 外国での財産を所有した場合、頭の片隅には相続の方法を自身が考えた方が良いかもしれませんね。 (かつて、月の土地を買うブームが起きましたが、その相続はどこの国の法律が適用されるのかしら?) 終活は元気なうちに少しずつ (担当 M)

2023年8月25日金曜日

相続登記申請義務化(あと7カ月)


先日所用で法務局に行った際「相続登記申請義務化」のポスターに目が留まりました。

よく目にする「キツネ」の絵は「トウキツネ」というキャラクターだそうです。耳には登記の「ト」が描かれ、シッポは筆(土地は一筆、二筆と数える)になっているそうです。


義務化開始の令和6年4月1日まであと7カ月余りとなりました。相続が発生し、不動産を取得した場合は相続登記をしなければならない。正当な理由もなく放置すると、10万円以下の過料を払わなければならなくなる・・とここまで理解はしています。

過去の相続不動産も対象になります(猶予あり)。名義人が何年も前に亡くなっていたり、辿れないくらい相続人の数が増えているということもあると思います。

これまで義務ではなかったため、登記が放置されていた過去の相続不動産が実際どうなるのか、法律が施行されたら直ちに催促が始まるのかなど気になることがたくさんあります。

その他にも、「正当な理由」とは具体的にどういうものなのか?過料を払った後はどうなるのか?など疑問が沸き上がります。


「やっぱり専門家に相談したほうが良いな」と、毎回同じ結論になります。そろそろ重い腰を上げる時期が来たのではないでしょうか・・・。     (担当 I)

行政書士 田村通彦事務所 ℡03-3458-3508 では

相続のエキスパートがご相談に応じます。司法書士の先生とも提携しておりますので
一度お問い合わせいただくことをお勧めします。

2023年8月23日水曜日

公正証書遺言

 先日、公証役場において公正証書遺言の証人として立ち会いをしてきました。遺言者の体調の関係で病院・施設などに赴いて証人として立ち会った事もあります。

 さて、公証役場という言葉・遺言書という言葉、それぞれのもつイメージによって近寄りがたい印象を受けるかもしれませんが、身構えることは何もありません。遺言者と証人2名が公証役場に行き、証人立ち会いのもと、公証人が書面化したものを確認・署名押印で終わりです。実際には、書面化のために、事前の面談に基づいて案文を作成しておき、当日確認という流れになります。 行政書士を介せば、事前面談が行政書士との面談となり、当日公証役場に向かうだけです。

 公正証書遺言の特徴は

  ①遺言書の偽造・変造などのおそれがない

  ②遺言の存在・文章解釈などについて争いが回避できる

  ③家庭裁判所の検認が不要

  ④読み書きできない方でも作成可能

  ⑤公証人に対しての費用は必要

以上、5つが挙げられます。

  ⑤の費用についても、遺言者の財産価格によって金額が決められています。

費用がかかる事で躊躇されることもあるかもしれませんが、遺言書を作成しておくことで、相続人の手間も省け、遺言者本人も作成したことに安心し、その後の生活に落ち着きが持てるかもしれません。是非、お近くの行政書士にご相談ください。

 終活は元気なうちに少しずつ(担当 M)

弊社でもご相談受付中 お気軽にどうぞ 
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2023年8月21日月曜日

夏のお墓参り

猛暑日が続きます。早朝から夕方まで気温が高いので外出も大変です。

お盆(8月13日から8月16日)にお墓参りをすることは「しきたり」としてよく知られたことですが、気温が35度を超え、日差しも強い中お墓へ行くことは危険とさえ思います。特に高齢の方は熱中症を避けるためにも無理はしないでいただきたいと考えます。

「しきたり」は大切ですが、生きて生活する人の健康が最優先だと思うのです。

無理をしないで涼しい季節に時期をずらしてはいけないでしょうか。
年々暑くなり異常なまでの高温のなか生活しなければいけない昨今、生活様式も「しきたり」も柔軟に変えて良いのではないかと個人的に思います。   (担当 I)











2023年8月18日金曜日

終活のススメ

 天候・交通機関に左右された今年のお盆休み。ご実家に帰られた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 前回の帰省からどのぐらいの月日が経っていますか?頻繁に帰省できる距離と時間はありますか?

 子どもの立場からは、親が介護生活に入った時どうしますか?継続的な空き家になった時、家の管理はどうしますか?

 親の立場からは、倒れた時の移動手段・連絡先・治療方法はどうやって伝えますか?空き家になったら、その家はどうしますか?スムーズに売却や相続できるようになっていますか?

 先のことを考えるのは誰もが不安になります。だからこそ一つ一つ準備していきましょう。それが終活です。

 ●家の片付け:自身の生活の安全 サポートしてもらう立場になった時の伝えやすさ

 ●資産の整理:自身の総資産の把握をしておくことで、今後のライフスタイルも明確化 自身・第三者の手続きの簡易化

 ●健康の相談:自身の希望はありますか? けがをした時、病気になった時、動けなくなった時の連絡先。こんな治療をしてほしい、こういう生活をさせて欲しいという希望を伝えてありますか

 終活は遺言書を作成する事だけではありません。第二の人生を自分らしく生活していくための終活です。触れたくない話題ではありますが、ご自身の為にも、親から・子から声をかけてみてください。不安に思っていることを伝え、元気なうちにいくつかの対応策を練っていきましょう。終活は元気なうちに少しずつ (担当 M)

2023年8月16日水曜日

シニアの結婚

 人生100年時代、どんな未来がまっているのか分かりません。それは、Z世代でも団塊世代でも同じです。期待や不安の混沌とした日常を、お互いが信頼しあえるパートナーに出会い、一緒に人生を歩んでいく事ができたら心強いかもしれません。また、おひとり様の場合でも充実感や幸福感で満たされているかもしれません。

 若者の結婚観の意識が年々下がっているというニュースを耳にする一方で、シニア世代の結婚(再婚)も増えているそうです。第二の人生は、真の第二の人生としたい・老後のことが心配だからとパートナー探しを始めるそうです。

 若い時の結婚よりも、シニア世代の結婚は収入面のある程度の上限は見えてきますね。ですからお互いの財産状況もよく分かりあっていなければならないと思います。その中でも特に再婚で年金収入の場合は、年金分割の存在を忘れてはいけません。

 年金分割とは、離婚した場合、婚姻期間中の厚生年金を分割してそれぞれの自分の年金とすることが出来る制度です。申請に際し基準・合意・手続きと手順を踏まなければなりませんが、取得できた場合、それぞれに年金額の増減が行われます。仮にどちらかが再婚した場合、分割年金は変わりません。(制度や金額など詳しくはお近くの年金事務所でご相談を)

 シニア世代の結婚は感情論だけで乗り切れるものではないなと感じます。いつの世代も一緒に人生を歩むパートナーとは事前に話し合う事が必要ですね。 (担当 M)


2023年8月14日月曜日

実家での過ごし方

今年のお盆休みはいかがですか?台風・猛暑などで思うように行動出来ない場合もありますが、楽しめていますか?

 数年ぶりにご実家に帰省された方もいらっしゃるでしょう。皆様お元気でしたか?家の中は変わりないですか?素早く対応してくれていた行動も少し遅く感じたり、会話の声が大きく感じられたりしていませんか。

 ご実家に帰られたら、まず自身が残していったものはないかを確認してみましょう。ご自身が必ず帰る意志がなければ、これからも住み続ける方が快適にノビノビ過ごせるようにしてあげる環境をサポートしていきましょう。前触れなく片付けを始めるのは親にとって不安でしかありません。わが子に実家でくつろいでもらえる時を過ごそうと思っている時に、「これ、捨てていいよ」「処分していいよ」と言われると、想像した時間の過ごし方と違う不安・物を手放すことを勧められると思い出迄も切り捨てられてしまうのではないかという不安がするそうです。

 まずはコミュニケーション。そして
処分する時は実家に任せるのではなく、ご自身も一緒に行うことです。「あなたが帰ったら捨てておくよ」という言葉はほとんど次回帰省した時も残っていると思います。親任せではなく、ご自身も動くように心がけてみましょう。

 時間・金銭面で頻繁に帰省できないと思いますが、巣立った皆さん自身も長期戦の覚悟で実家の片付けのきっかけを作っていってください。終活は元気なうちに少しずつ(担当 M)

2023年8月9日水曜日

台風のゆくえ

台風6号の速度が遅く影響が長期化しています。猛暑のなか停電が続いた沖縄地方の方はさぞかしお疲れのことと思います。現在も九州地方などへの影響が心配されています。

日本は台風の上陸数も多く気候変動リスクの高い国です。ひと昔前からみても明らかにリスクが上がってきていると感じます。

今週、来週の台風の影響が気になってきました。今年の夏休みは帰省や移動の計画を立てているご家庭も多いと思います。待ちに待ったこの時期になんとも心苦しい状況ですが、影響が最小限にとどまることを祈るよりほかありません。

子供たちの楽しみが奪われませんように・・・          (担当 I)


2023年8月7日月曜日

新しさに対応する気力

 新しい制度・新しいデジタル機器・新しい人間関係・・・これからどんなことが起こるのだろうというワクワクと不安。どちらの比重が大きいですか。

 私事ですが、先日、扇風機を新しく購入しました。年代物の扇風機を使っていたのですが、別の部屋で過ごすときに扇風機と共に移動していた日常。暑さと面倒くささで最近では部屋の移動もうんざりしてきており、思い切って新しく購入としました。

 壊れたわけでもなく、扇風機の数を増やす事にも抵抗があったのですが、購入してみると、今まで利用していた物より軽い・静か・移動も苦にならず。(電気機器メーカーの関係者ではありません)


 新しいことに一歩踏み出すことはとても勇気がいります。たかが扇風機1つといえども、支出・場所などで二の足を踏んでいました。技術も生活環境も日々進化しています。対応していく気合・気力は必要だと思います。そして、その気持ちが発生した時にすぐ行動できるように心がけていけたら、さらに自分らしい時間が過ごせていける事でしょう。終活は精神も体力も元気なうちに少しずつ。(担当 M)


2023年8月4日金曜日

携帯電話3G終了のはなし

3Gの携帯電話サービス終了が各社で進んでいます。ソフトバンクやNTTドコモも終了を控えているので案内が届いているお宅は多いと思います。

3Gの大半はいわゆる「ガラケー」で大半がシニアの方の利用だと思われます。未だ利用している人が1400万人近くいるそうで(2022年調査)。もうじき終了するというのにその数の多さに驚きました。

4G(5G)への移行を進めるために、各社がスマホや4Gガラケーへの機種変更無料や移行手数料無料の案内をしているようですが、利用中の高齢者、特に後期高齢者にはなかなか難しい気がします。

ある大手携帯会社は、申込をして自宅に新しい機種が届いた後、自分でSIMを差し替えたうえで、窓口への連絡が必要とのことでした。申込書のチェック欄も少なくしてあり、わかりやすい説明も加えてありましたが、後期高齢者の方が単独で新しい電話の利用開始までこぎつけることは正直難しいと思われます。

(すでに3Gを終了した会社で)終了間近になっても、どうしても反応のない契約者に対して自宅への訪問や遠隔操作などをしたところもあるそうですが、「訪問」と聞くと警戒する人も多いような気がします。

この問題をどうすれば良いのか・・若い世代が手伝うよりほかないと思います。携帯電話は離れて暮らす家族につながる生命線です。この夏帰省される際に電話の移行を進めるお手伝いをしていただきたいと切に願います。        (担当 I)




2023年8月2日水曜日

デジタル遺産⑨

 デジタル遺品のお話です。

     


 世界的な感染症大流行のお陰で、非接触の生活が凄まじいスピードで浸透してきたように思えます。その代表が、キャッシュレス決済サービスです。買い物や乗り物代金など、スマートフォンやカードでの支払いが日本でも主流になりつつあります。給料も今は電子マネーで支払われるというニュースもありました。経済産業省が2025年までに国民の4割利用を目指すとの発表もありましたが、2022年現在では、36%の利用率だそうです(経済産業省統計)内訳としては、クレジット利用が大半を占めていますが、この2~3年で電子マネーやコード決済の利用比率推移も躍進しているようです。

 では、故人がスマートフォンでのキャッシュレス決済サービスを利用している場合はどうなるのでしょう。インストールされているアプリを確認することが一番早いですね。最近では、フリーマーケットサイト内でのキャッシュレス決済機サービスもありますので、アプリだけにとらわれず、視野を広く対応していく事も重要です。

            


  主要なキャッシュレス提供サイトのHPではほとんど名言されておらず、残高の相続手続き方法は直接問い合わせされた方が早いと思います。必要書類や相続方法など、統一ルールが敷かれていないのが現状です。

  手続きをスムーズにするためにも、金融機関の利用と同じで、

     ●手広く利用しない

     ●利用しているサイトは相続者と情報を共有

     ●エンディングノートに書き残して置く

これも一つの終活です。遺された人々の負担を軽くするために。終活は元気なうちに少しずつ(担当 M)

 

2023年8月1日火曜日

1日は写真整理の日

 毎月1日は写真整理の日です。

 家族の中で唯一、最新スマートフォンを持っている子どもが、海外に飛び立つことになりました。スマートフォン購入時も、カメラの性能が一番よい物を選んでいたのですが、何故か「デジカメってうちにある?」という発言が。

 家で使っていた(過去形)デジカメと最新スマートフォンだと、スマートフォンの方が綺麗な映像になると思いますが、言われるがままに充電池と共に渡しました。だいぶ活躍していたデジカメ。出してきた親は懐かしいという感想ですが、子どもにとっては「こんな感じなんだ、カメラって」という新鮮な反応。

 出発前日に、ふと、SDカードは空かどうか不安になり、慌てて確認。やはりSDカードに写真や動画が残っていました。当時はこまめにCD-ROMに入れていましたが、もう、その時の記憶はなく、記録を探すのも一苦労。保存はしてあるとは思いますが、とりあえず、最近の我が家の写真データ保存先【おもいでばこ】にデータを移し、親の心配なく旅立っていきました。          

           ←バッファローの【おもいでばこ】

 留守番の親はゆっくりテレビ画面でデータを確認作業しつつ、思い出に浸るひととき。やはり十数枚に渡るCD-ROMを見返すより、一か所にまとまっていたほうが、整理する時も見る時も楽であることを実感。

 皆様の写真管理はいかがですか? (担当 M)

  

ご実家では終活の話を

  今週末から、大型連休が始まります。旅行や買い物など、楽しい計画は進んでいますか?  ご実家に帰られる方。是非、ご家族での会話の中で、「終活」についてお話ください。確かに持ち出しにくい話題の一つです。しかし、万が一のことを考えた場合、苦労されるのはご自身です。  会話の糸口とし...