年老いた子供が年老いた親の介護を見るという、高齢化社会に多くみられる介護状況です。親を見る子供の立場からは、親と自分の今後の2つの不安を抱えていかなければならないのは気持ち的に苦しい状況です。
ご自身の日常生活の中で【老々介護】の言葉が見え隠れし始めたら、早い段階に親と話し合う事をお薦めします。話し合うと言っても、親からの言葉としては
●だいじょうぶ、ポックリいくから
●あなたの世話にはならない
●早く居なくなってほしいのか
など、子供からすると辛い言葉を投げられるかもしれません。しかし、そこで負けてはいけません。苦労は自分に返ってきてしまいます。遠慮のない家族の言葉を受け止めるのは辛い事ですが、【自分も高齢だからサポートをしてくれる体制を考えたい】と自分中心の話として、第三者を交えての話し合いをしても良いと思います。非営利法人のサポートセンターや行政に説明を聞くだけでもいいと思います。もしかしたら、親より自分がお世話になるかもしれませんし、自分が抱える不安な事はいくらでも質問してみましょう。【任意後見契約】をなるべく早く結んでおけば、金銭面・手続き面でも安心していけると思います。
また、先日、親の収入が分からない友人が、自分の今後の為という名目で近くに出来た立派な高齢サポート施設に親子で訪れ、月々の費用などの話の中で、親の「今の年金じゃ無理だわ」「保険の満期が〇年後に‥」などの情報をゲットできたの話を聞きました。親の性格にもよりますが、いろんなところから親の情報を引き出すのも一つの手だと思います。親の情報のみならず、自身の老後資金の目安にもなりますからお薦めしたいと、友人は満足しておりました。
終わりが決まっていないのが介護です。準備は早めにしておくと、自分の未来も親の安心も見えてくると思います。
終活は元気なうちに少しずつ (担当 M)