2025年12月15日月曜日

最期に何を食べたいですか?

  先日、知人(Aさん)を最期まで見送りました。医師から、「そろそろ覚悟を・・・」と言われてから約2週間。医師に会うたびに、「何度か三途の川を渡りかけたのですが、悪くなっては持ち直しという状況で、本当に生命力が強い!!人は不思議ですね」と話されておりましたが、Aさんもとうとう力尽き、白寿目前にして旅立っていきました。

 人間は最期まで聴力は衰えないと言われていたので、ずっと寝ているAさんのお見舞いに来る友人達は顔を見ながら個々の思い出話に花を咲かせるようになりました。

 Aさんは美味しいもの・あまいもの好きのため、思い出話も食べ物の話ばかり。しかも面白いことに、友人一人一人、Aさんの好きなものがバラバラで。

 「〇〇の羊羹をよく食べていたよね」

 「あら、▼▼のプリンをよく食べに行っていたよ」

 「▼▼が好きなのは知らない。その近くの××のお店の季節の和菓子をよく買っていた」

 「えー、××では、お饅頭が好きじゃなかった?」

 「お饅頭は彼女そんなに食べていないよ」 

 「そういえば、■■のお店で夕方でもカツカレー食べてなかった?」

 「カレーだっけ?えびピラフじゃなかった?」

などなど。しかし、グルメ座談会も結論は「彼女が好きなのはやっぱりお芋よねぇ」と毎回一致。


 そんなAさんも、最期は喉の潤いを補充するために差し入れられた、バニラアイスを一口含んだ程度でした。そのバニラアイスは、ここ数年コンビニで買ってみたら美味しかったと言っていたメーカーのものです。一番好きなものではなかったようですが、バニラは辛うじて合格点は貰えたかなと遺された友人達と話しています。 

 あなたの最期に食べたいものは、何でしょうか?「人生これが最期の食事ですよ」など予告はありませんので、元気なうちにコンスタントに好きなものを食べておきたいとつくづく感じました。 ちなみに、今のところ私は鰻と珈琲を希望食で挙げておきたいと思います。しかしここ数年鰻を食べていないので、まだまだ元気でいないと(笑) 

 最期の希望の生活は、エンディングノートに記しておきましょう。終活は元気なうちに希望を伝えておくことも大事です。

2025年10月17日金曜日

終活は前向きに

  ここ最近、【ネオ終活】なるものがトレンドになっているらしいのです。20代の若者が終活を行っている(気にかけている)そうです。コロナ禍を経験し、突然亡くなる事は年齢に関係ないという状況が数年続いた背景からと言われています。

  葬儀関連・相続問題・ラストメッセージなど、彼らの終活の心構えを拝聴していると、感心することばかり。死を考えたからこそ、今を充実させようという気合もみられ、強く前向きな気持ちがうかがえました。

  年齢を重ねると、自身の体や記憶の不調であったり、目の当たりにする介護懸念などのマイナスイメージばかりが先行し、自分が今どうしたいのかすら考えられなくなってしまいます。

 終活は、身の回りの整理・もしもの時の事務手続き・相続を考える事だけではありません。比較的時間や体力もあり、生きていくための知恵もついている今。若者たちを見習って、今を充実させること・やり残したことが無いように行動する事も終活の一つです。前向きに取り組んでいきましょう。

 終活は元気なうちに少しずつ

         






2025年9月22日月曜日

遺言書の付言事項

  遺言書には、財産・分け方・遺言執行人が記入されています。こちらは、法定遺言事項と言います。それに対して、法的効力のない付言事項(ふげんじこう)を残す事が出来ます。

                 

 法的に効力がないので、必須事項ではないために残さない方もいらっしゃいますが、何気に重要な役割を持っています。

 付言事項は、相続人に対して伝えたい言葉を記していきます。

   遺言書作成の経緯

   感謝の言葉

   遺された方々への希望   

などがよく見られる内容です。

 特に遺言書作成の経緯は、相続で揉めないために、【こういう思いで、このような財産の分け方にした】【このような経緯があったから、この配分にした】など、遺言書を残すきっかけを記される方が多いです。法的な拘束力はありませんが、遺言配分の経緯を知って、今後のスムーズな遺言実行が出来るきっかけになることが期待できます。


 あくまでも付言なので、最も伝えたい事項を遺言書に残すことにしましょう。 その他の伝えたい事は、エンディングノートや該当者へのお手紙など残して置くと伝わるかと思います。


  

2025年8月20日水曜日

実家での話題

  お盆休みはありましたか?行楽や自分探しに行かれた方もいるでしょう。ご実家に帰られた方はどのぐらいいらっしゃるでしょうか?

  一人暮らしの人が、今年帰省する(予定含む)人は、約3割というアンケート結果が出ているそうです。また、既婚者対象に実施した別のアンケートでも、約3割の方が、帰省する(どちらかのご実家のみも含む)予定だそうです。

              

  ご実家に帰られて、ゆっくり出来る事もあるかもしれませんが、繰り返される他愛のない話題や思い出話、いつの時代だとツッコミを入れたくなるぐらいのお小言など、耳の痛い経験はすると思います。だから実家に帰りたくないと思うのは仕方のない事ですが、親からすれば、目の前にいる子供はどんなに年取っていようとも、子供は子供のままなのです。離れている時の状況・環境が分からないので、どうでもいい事が心配になってしまうものです。子供からすれば、同じことを言われるのも・状況を説明するのも・理解してもらうのも面倒になり、足が遠のくのも無理はないかと思います。

 親としては、子供や孫の心配して何が悪い!という気持ちもわかりますが、ここは、子供や孫の心配事もほどほどにして、自身の未来像を子供に話してみるのはいかがでしょうか。

  〇〇をやってみたい(やり始めた)

  最近〇〇が不調だからどうしたら解決できるか

  〇〇に興味があるのだけど・・

などなど、、、これからの事・やりたい事を親の口から聞くと、多少はホッとします。今後の生活していく明るい目標があるということは、前向きに生きているなと安心するものです。

 やりたい事がない、何も興味がないという方もいらっしゃると思いますが、テレビを見ていて、本や新聞・広告を読んでいて、少しでも気になる事があったら、そのことを話題に話してみましょう。いつも話を聞き流している子や孫かもしれませんが、ネットに詳しい世代からの多方面の情報が得られ、実際に一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。

 それでも興味を持ったことが無い場合には、お子様が残していった物の処分方法を投げかけてみてもいいかもしれません。愚痴も言えるし家の中も片付くと、一石二鳥かもしれません?!

                


 

2025年8月5日火曜日

回想法

  先日、【写真による回想法】の講義を受講しました。思い出の写真をみて、昔の記憶を引き寄せて脳の活性化を図る方法です。認知症初期の進行を止める・遅らせる効果があるという事で、じわじわと脚光を浴びているそうです。

                 

 ご自身が写っている昔の写真でしたら、具体的に思い出しやすいそうですが、実際になくても、一般的に公開されている当時のイベント写真(たとえば、昭和時代の運動会を行っている写真や絵)でも会話をしていく事で、ご自身の記憶を引き寄せる事が出来ます。これは、写真だけでなく、物でも良いそうです。折り紙だったり、けん玉だったり、お手玉だったり・・・・。昔の記憶を呼び起こす事が重要なのですから。

 

 元気な時から、アルバムを一緒に見返してみるのもいいかもしれません。どの写真をみて、笑顔に満ち溢れるか、思い出話が長くなるかで、その方の思い入れが分かると思います。そして、アルバムを取り出したその時一緒に、使わない物の選別など出来たらラッキーですね。 

               

  ただ、よくあるのは、ご結婚されていたご婦人に良かれと思った想い出写真で記憶を掘り下げていこうとしたら、ご主人への恨み辛みの想いしか出てこず、聞き手としては気まずい時間が流れていくという事もあるので、お気をつけて。

      



2025年6月11日水曜日

自分史には是非アルバムを参考に

 エンディングノートは、決まりがあるの?書かなきゃダメなの?というご質問をよくお受けします。絶対にしなければならない事ではありませんが、【今】を書く出す事で、今後の方向性の道標になるきっかけが作れるので、是非活用してみてください。

      



 色んな出版社が出している、エンディングノート。記入形式は違っても、記入しておく項目はほぼ同じです。

 ✏これまでの歩み

 ✏健康状態

 ✏資産情報

 ✏葬儀などの希望


大きく分けると4つでしょうか。市販のものでも、大学ノートなどを活用してもOKです。


 エンディングノートで、自分の過去をわざわざ思い出すのは面白いですよね。しかし、振り返ってみる事で、意外と今後の生活方針が自然と見えてくるものです。

                                             


  家系図を書きだす事で、ある程度の相続範囲を確認できます。

  自分史を書くことで、脳の活性化にもつながります。

  自分史はやりたかったことの再認識や経験したことのバージョンアップの参考に、また、家系図を書くことで、今、お世話になっている方が相続人になっているかどうかの再確認も出来ます。

  過去をたどる際には、是非、お手元のアルバムを広げて欲しいです。忘れていた記憶もあるかもしれません。そして、ネガ時代は貴重な1枚なので、保存方法も見直してみてください。そのまま見なかったことにしておきますが?データ化していきますか?写真整理上級アドバイザーとしては、是非データ化をお薦めします。アルバムをそのままにしておく事より、気軽に見れる・綺麗な画質で保存出来るからです。データ化に関連する技術は日々進歩しています。

                                                             

  人生100年。第二の人生は過去の経験を踏まえて思いっきり楽しみたいですね。

2025年5月2日金曜日

大型連休のご予定は?

 ご予定はお決まりですか?レジャーや帰省と何かとイベントがありそうですね。

 いつもと変わらず・仕事ですという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方には、是非数分でいいので、アルバムや写真を見返して欲しいと思います。アルバムを出すのが面倒だと思う場合は、お手元のスマホの写真や動画を見返しても良いと思います。

 写真を見て過去の出来事や人とのつながりを思い出してほしいと思います。懐かしい写真を目にしたら、どうしているかなと連絡を取ってみたり、忘れていた景色の写真を見て、また、訪れてみたいと思うかもしれません。

 写真はその時を思い出す、時間旅行のツールでもあります。ちょっとした息抜きに、写真を見返してみてはいかがでしょうか。

 勿論、今の思い出も残す事も忘れずに





2025年4月17日木曜日

片付けは自分のためだけではない

故人のお家の片付けをするときに、使っていない物が大量出てくるという話をよく耳にします。洋服・食品・タオル・食器・ノベルティなどが大量に。年数も経っていれば、使えない物も出てきます。

 先日、知人と立ち話をした時に、実家の片付けがやっと終わった・大変だったと教えてくれました。見たこともない高級なタオルやシーツ・食器も出てきて、なんで親は使わなかったんだろうと思いながら処分せざる終えなかったと話していました。
 思い出の遺品を残す・残さないの判断も難しく、さらに、判断した遺品の処分方法も悩むことになったそうです。 遺品の選別 → 処分方法の選択 の2段階の悩みだそうです。

 確かに、 自身の日常生活があるので、実家に滞在している時間も限られた中、地域によって違うゴミの出し方・回収日も考慮しなければならず、ほとんど、ゴミを自宅に持って帰って自身の地域のごみ処分法で対応したそうです。体力的に疲れてくると、悲しみに浸り・思い出を回想するよりも、なんで自分の生活に関係ないゴミを持って移動しなければならないんだと、怒りの方が湧き出て来たそうです。

  遺品整理は行政向けの手続きとは違い、タイムリミットはありませんが、いつかは行わなければならない事。先延ばしにしてしまうと、空き家に入る気力・体力も必要となってきます。遺族のことを考えれば、日頃からシンプルな生活を心がけないといけませんね。怒りよりも楽しかった思い出を持ち続けてもらために。

2025年4月14日月曜日

人間って素晴らしい

 去年の暮れ頃から、高齢の親戚の方々が入院したり、施設に入ったりといった連絡が続いています。皆100歳に近い年齢でしたが、それまで元気に生活されていた方々なので、連絡を受けた時は、「そういえば高齢者だった!」と改めて認識せざるおえません。

 医師から余命を宣告されたり、退所は無理・点滴は外せないなど、自宅に戻れない説明をそれぞれ受けておりましたが、お陰様で自宅に戻ってこれたり、余命宣告をはるかに超えて、元気に生活し始めたりと、人間の力強さを実感しております。

 たまたま、親戚達の健康状態や運が良かったのかもしれませんが、人は医学では計り知れない生命力を持っていると思います。生きる姿に、サポートする側も勇気や元気を貰うときもあります。私も思いっきり生き抜きたいと思う今日この頃です。



2025年3月27日木曜日

ピアノ

 我が家に、ピアノが一台あります。子供たちが幼い頃の習い事&私の気晴らしのために購入したものです。

             

 習い事を辞めてしまえば、ピアノにも触れず、私自身もピアノを弾く時間的余裕も無くなっていつしか置物と化してしまいました。使われなくなって10年ぐらい・・・。

 この度、このピアノとお別れをすることにしました。お別れする前に、何か弾いておこうかなと思い、鍵盤に触るも、指が動かない。下手の横好きで幼いころから鍵盤に触れ、実家ではピアノとエレクトーンの2台ある生活を送っていたので、家からピアノが無くなることに躊躇していました。

 子供達には、ピアノを手放す旨をつたえたが、「へぇ」の一言のみ。物への思い入れは人それぞれ。自分の思いを他人に押し付けてはダメですね。

 ちなみに、来週お別れ予定。我が家に来たときは家族全員で迎え入れ、鍵盤の取り合いをしていた幼い日を思い出しながら、あと数日、ひっそりとピアノに触れていこうかと思っています。



2025年3月17日月曜日

老後サポートチーム結成!

自分の体調が悪くなった時、遠慮なく助けてくれる方はいらっしゃいますか?何人ぐらいいらっしゃいますか?

 90代の高齢者Aさんのサポートをしていた親族の70代Bさんは、資産管理や体調の把握、たまに買い物のお手伝いなどをしていました。Aさんには、行政の日常サポートも医師随行の訪問看護も利用しておりました。Bさんは、自分に何かあっても自分の子供たちが面倒をみるからと、他の親族には手を煩わせたくない思いで、お一人で対応していたようです。しかしBさん自身が、病にかかってしまい、外出もままならない状態に。Bさんのお子さんも、それぞれ家族がいて幼子もいて、気軽に遠方までの外出は頻繁には出来ない生活環境になっていました。

 Bさん以外の親族は、Aさんの体調・資産の詳細がわからず、ほとほと困りました。Aさんの親族は、全員他県在住・働き盛り・定年間際・教育資金がかかる年代のお子様もいて、誰か一人が代表して面倒をみるという事はできない状況でした。

 高齢ではありましたが、Aさんは一人で動くことが困難なこと以外は、記憶もしっかりしており、会話もスムーズ。そこで、Aさん含め親族会議の結果、比較的緊急対応が出来る数名でAさんをサポートしていく事になりました。健康状態・お金の管理、医師との連携を、数名で情報共有し、誰かは一人対応できるようにしたそうです。
 

 時代が進み、核家族・独身の割合も多くなっております。Aさんのご親族のように、高齢者をサポートする立場の方は、一人で全て抱え込まずに、数名でサポート出来るようにしていけば、負担も分散されていけると思います。老々介護を乗り切っていきましょう!
                      



2025年3月7日金曜日

えっ?どなた?

 故人の預金を相続人で分けるために、銀行に行ってみることにします。(現在は、来店予約をし、手続きの再確認の案内電話が来るそうです)

例えば、故人の家族も親族を見ても、故人の子供は2人しかいないから、2等分で分ければいいかと、軽い気持ちで銀行手続きに行っても、受け付けてはくれません。相続関係図を提出してほしいなど、法定相続人の情報提示を求められます。

 ここで、戸籍をたどって、子供2人だけですよという繋がりを指し示せれば良いのですが、簡単にはたどり着けない事が多くあります。

 同じ子供の立ち位置でも、亡くなっていたらそのお子様(代襲相続人)にも法定相続人に入ります。兄弟仲がよっぽと悪くなければ、姪・甥(代襲相続人)の存在・名前ぐらいはご存じでしょう。   

               

 ここで困ったことになるのは、離婚されていた場合、どちらかの片親が同じであれば、子供の立ち位置としては同じであるという事です。亡くなった方が高齢の場合、時代により子孫を残す意味で何度か婚姻を結ばれている方もいるでしょう。前の婚姻時のお子様にあたる方も法定相続人です。その方が亡くなっていたら、更にその子供が代襲相続人になります。

              

 親の婚姻歴を知らなかったり、まして代襲相続人も含まれると、「誰?」「故人と関わってないじゃない?」と思っても、戸籍上法定相続人となることには変わりありません。

 2等分と思っていた、財産の分け方も、3人4人、はたまた、名前も知らないような方も含めて10人近くが法定相続人になる場合も出てきます。

 親交が深かったお身内の方に財産を残すのであれば、是非、遺言書を作成しておくことを強くお勧めいたします。遺言書は故人の想いが綴られておりますから。

 終活も相続もお早めに。

      


 相続の事でご心配・ご不安の時は、もしよろしければ弊社にご相談ください。

     


2025年3月4日火曜日

自分の葬儀

知人の方のお話です。

【終活】という言葉がそれほど浸透していなかった時代、ご本人が年齢と体調を崩したことから、ご自身で葬儀と火葬場の手続きをしていたそうです。亡くなる少し前にご家族に伝えたそうで、家族もビックリしたようです。
 契約していた葬儀場で滞りなく葬儀が行われて、故人も安心されたでしょう。また、ご家族の方も、その手続きのお陰で慌てず最期・お見送りが出来たと言っていました。

終活は、自分のこれからの生き方を考えるだけでなく、遺された方々の負担軽減にもなりますね。
 終活は元気なうちに少しずつ

2025年2月18日火曜日

施設に入る選択

 お一人さま生活を送っていた98歳の友人が、施設に入ることになりました。

自宅では、ずっとベッドに横たわっており、食事もベッドサイトに用意されたものを口に入れる日常。食事の懸念もあり、訪問医師や地域サポートや親戚の後押しもで、施設入居に踏み切ったそうです。

 たまに顔を見に行く私にとっては、自宅に伺うよりも施設に入っている方が気軽に伺えるし、周囲に人が絶えずいるせいか、ずっと寝ているわけにはいかず、自宅にいた時よりも会話もスムーズになっていました。

 「なんでこんなところにいなきゃならないのかなぁ」と毎回嘆いていますが、愚痴を言えるのが元気な証拠だよと言いながら、友人との会話を楽しんでいます。

 なにが正しい判断なのかは分かりませんが、生きていくには、食事・環境は重要だと思います。自宅にいた時よりも元気におしゃべりする友人を見ると、つくづくそう思えてくるのです。



2024年5月8日水曜日

悩む老後

 昭和時代の幼少期。冠婚葬祭では親族間での集まりや顔合わせがとても多かったです。特に、葬儀の時は、初めてお会いする方もいたり、大所帯でした。確かに親や祖父母の世代は、兄弟が多いですし、私の場合、曾祖父母が商売をしていたせいか、暖簾分け先の繋がりもあり、名前を言われても、すぐにわからない事だけは覚えています。

 時代が流れ、家族構成も変わってきて、親族で集まりの招集をかける人も、周囲も高齢者や故人になり、繋がりも薄くなってきました。

 これから迎える、高齢社会。老後の資金面でも不安はありますが、それと同時に、誰に・どのようなことを・いつ・頼れるのかという対応策も考えていかなければなりません。老後資金を貯めていても、自分で手続きして病院や施設に誰もが行くわけではありません。自分以外の人が手続きを請け負う場合が殆どです。

 行政や町会・団地等でも高齢社会にむけ、定期的に個人と面会し、今までの話やもしもの時の希望・要望を聞き、サポート体制で情報共有をしていこうという動きもあるようです。お住いの行政や自治体などの広報から情報を集めつつ、近い未来を託せる環境を探していきましょう。 終活は元気なうちに少しずつ (担当 M)

2024年5月1日水曜日

1日は写真整理の日

 毎月1日は、写真整理の日です。


弊社では、写真と動画で想いを残そうと、自分史作成のお手伝いをしております。

個人の思い出もさることながら、ペットの思い出にもご利用いただけます。

DVDに納められる写真データは35枚程度。動画も一緒に保存できるので、ペットとの思い出のヒトトキも保存できます。

 是非、ご検討ください。(担当 M)

  詳しくは・・・下をクリック

 


2024年4月22日月曜日

ご実家では終活の話を

 今週末から、大型連休が始まります。旅行や買い物など、楽しい計画は進んでいますか?

 ご実家に帰られる方。是非、ご家族での会話の中で、「終活」についてお話ください。確かに持ち出しにくい話題の一つです。しかし、万が一のことを考えた場合、苦労されるのはご自身です。

 会話の糸口として、「こんなの貰ったから、読んでみて」と一言添えて、弊社のパンフレットをお渡ししたらいかがでしょうか。

どんな時に、どんなサポート(契約)が必要かをわかりやすく説明しております。
具体的にサポートをお願いする場合は、お住いの地域包括センターや行政の福祉課などが窓口となります。

パンフレットご希望の方は、弊社HPの「問い合わせフォーム」やお電話にて承っております。お気軽にどうぞ (担当 M)
    
    
     ⇐こちらをクリック

2024年4月19日金曜日

手離すタイミング

 十年以上前に没頭していたビーズ細工用品は思い入れが強く捨てきれずにいました。

 当時、家の近くに適した大きさの材料がなく、電車に乗って道具を揃えてました。自分の体力のある限り、家族が寝静まった静かなリビングで没頭していた日々でした。細かい作業の為、何も考えずにいられたことが、日々のストレス解消になっていたように思います。

 道具セットに手を触れなくなって数年。いつか再開しようと思いながらも更に数年が経ち、ここ最近では、「あぁ、やらなきゃ」と若干の脅迫思考まで芽生えてきてました。

 しかし、訪れた老眼の時代。ついに道具を手放すことに。

 出来上がった作品は携帯やキーホルダーなどにしてしまったので、わずかな完成品しか手元にありませんが、使いかけの材料に対しては勿体ない気持ちも。

 かつては心のよりどころであったものが、心の錘になってしまっては、どうしようもありません。あの時期は良く頑張っていたなと思い出に浸りながら、今週無事にお別れをしました。

 今まで置いていたスペースが空いて、寂しい気分よりもスッキリした気持ちが大きいです。おかしなものですね。(担当 M)




2024年4月15日月曜日

同じ会話を繰り返す・・・

 97歳の高齢女性の知人がいます。半時ほどお話をしていました。昔話に花がさいた楽しい時間でしたが、同じ話題が5回上がりました。お住いのマンションの外壁改修工事が始まり、ベランダから工事の人が見えるのが嫌だというお話です。

 ただ、1時間ほどの会話の中で、一言一句違わぬぐらいの繰り返しの話は、認知症の兆候なのか、ただ単に嫌な事を訴えたかったのか、真相は分かりません。

 お一人暮らしの高齢者。見守りつつも、彼女の日常を確保してあげたいものです。(担当 M)



2024年4月11日木曜日

声を出す

 昨年の流行語の中に、【あれ】という言葉がありました。プロ野球の監督が選手に対し優勝へのプレッシャーを感じさせないように、あえて表現していましたが、私たちの日常では、【あれ】は【優勝】の代替品とは限りません。

    あれはどこ?

    ほら、あれだよ、あれ!

    あれをこうしたいから、あれを探して

どこのリビングでも日常的に飛び交っていると思います。

 日常的な【あれ】は、ハサミだったり新聞だったり。べんりなコソアド言葉です。便利だけれども、相手には一度で伝わらない。会話している両者にとってお互い理解出来ず、イライラが募るばかり。最後には「認知症になってきたんじゃない?」と留めの一言。 

  自分の気持ちや状況を相手により理解してもらう為にも、【あれ】に頼らない練習を。仕事もしていないし、一人だし、1日誰にも話さないから【あれ】が増えたって・・・と油断していたら、いざというときに会話が出来なくなってしまいます。挨拶の言葉を声に出す事から初めて見ても良いそうです。お気に入りの本を音読するのも良いかもしれません。

 口を動かすことで、脳に刺激を与え・頬のたるみも抑制できると一石二鳥かもしれません。レッツトライ! (担当 M)


    

最期に何を食べたいですか?

  先日、知人(Aさん)を最期まで見送りました。医師から、「そろそろ覚悟を・・・」と言われてから約2週間。医師に会うたびに、「何度か三途の川を渡りかけたのですが、悪くなっては持ち直しという状況で、本当に生命力が強い!!人は不思議ですね」と話されておりましたが、Aさんもとうとう力尽...