2021年12月10日金曜日

遺言書の効力

遺言書を書き、これで安心と思っても、遺言書の有効性(効力が発揮できる項目)は、法律で決められています。遺言事項と言います。
  
   遺産をどうするか
   婚外子・未成年をどうするか
   遺言執行者をどうするか
   お墓などはどうするか

大雑把にまとめると、以上の項目になるでしょう。

では、これに当てはまらない希望は?


  葬儀はどうしてほしい
  動けなくなったらこうして欲しい
  お世話になった人のへの感謝の言葉
  ペットの預け先  ・・・・・・等

絶対に書いてはいけないという事ではありませんが、書いたところで守られるものではありません。
        

 よく、ご相談の際に話題に出てくるのが、「延命治療をしないで欲しい」「最期は〇〇で送りたい」というご希望のメッセージです。
  遺言書は遺言事項の関連もあり、存命中に開封される事はありません。ですから余生の希望を記入しても叶える事は出来ません。

  そのために、【エンディングノート】や【リビング・ウィル】などを活用してください。これらは法律で守られているものではありませんが、想いは伝えられます。
  ただ、延命治療拒否に関しては、残された家族や関係者にとっては実行しづらい事です。出来れば法律に守られている【尊厳死宣言公正証書】を作成しておくことをお薦めしております。ご自身の希望が守られ、残された方々のわだかまりも軽減できます。
 
     
  元気なうちに出来ることを始めましょう。

(担当 M)

2021年12月8日水曜日

12/8

●太平洋戦争開戦の日です。

 「ニイタカヤマノボレ」の暗号電報により、約3年半にも及ぶ戦争の火蓋が切られました。
今から80年前の事です。平和な世の中を続けるために、しっかりと過去を見つめ直す日の一つだと思います。


 (担当 M)

2021年12月6日月曜日

公正証書遺言

 遺言書には①公正証書遺言 ②直筆証書遺言 ③秘密証書遺言 の3種類あります。

 今回は①公正証書遺言 について少しご紹介しましょう。

         


遺言者本人(遺言する人)が、公証人・証人2名以上の前で、遺言の内容を口頭で伝え、公証人は、それが本人の真意であることを確認したうえで、文章にします。 遺言者と証人(2名以上)に読み聞かせ・又は閲覧させ、内容に間違えがないことを確認したうえで、【遺言公正証書】として作成される流れになっています。

  証人は2名以上と民法で定められているのですが、証人2名で行われることがほとんどです。


 作成された公正証書遺言書は原本は公証人役場で保管されます。謄本と正本が発行される、1通は遺言者本人・もう1通は遺言執行者や受遺者が保管するのが一般的です。


 作成した遺言書は、周りの人にも知らせておく事をお薦めします。せっかくご自身(遺言者)の想いを残しても誰にも気づかれず、相続人同士で争いに発展することもあるからです。エンディングノートを利用している方は必ず記入、利用していない方でも身内や親しい方には口頭でもお話しておくのもいいでしょう。

  

   相続が争続にならないためにも、元気なうちに出来る事から始めましょう。


(担当 M)

2021年12月3日金曜日

終活 先の事を【今】考える

 年末に向けそろそろ大掃除をと思われている方が多いと思います。 その時、古い通帳や生命保険の取引状況のお手紙など出てきませんか?


【通帳】

  最近では、口座開設時に手数料・未利用口座の場合だったり、各行発表がありました。日常に使っていない・忘れていた通帳とかありませんか? 通帳は10年以上取引がないなどの場合、【休眠預金】になります。勿論、金融機関に依頼すれば、差しさわりなく使えるようになりますが、手続きと時間がかかります。


【保険証券】

  まず内容を再確認してみましょう。 保険会社のCMのように補償内容の確認も必要ですが、受取人の再確認も忘れずに。受取人が亡くなった人であったり・家族関係のあった方の名義であったり、時代・生活が変われば、遺したい相手も変わってくると思います。


    

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片付けしていたら、現金が出てきた時は「ラッキー」で終わりますが、預貯金や有価証券など出てきたらびっくりしますよね。想像してみてください。自分が亡くなった後、時間が経って家族や知人・第三者が片付けをしていた時、予想しなかった金融資産が出てきたとしたら・・・・

 残高なんてほとんどないし、そんな争うような額でも・・・と思っていたら大間違いです。マイナス財産も含め手続きするのは残った(任された)方々です。ただでさえ悲しみの感情でいっぱいの中、様々な書類の手配や手続きをしていかなければなりません。一つの手続きが終わったと思ったら、さらに知らなかった資産がでてきたら、またその手続きを一から始めなければなりません。


 ぜひ、ご自身の手でそれらを整理してみてください。エンディングノートをお使いの方は、必ず資産のページが付いていますので、書き出し・見直す事。お持ちでない時は、第三者が見てもわかるように一覧にしておくことをお薦めします。

 書いたりまとめたりする事が苦手な場合は、ひとつにまとめておきましょう。


 元気な時に、出来る事から

   (担当 M)

実家での話題

  お盆休みはありましたか?行楽や自分探しに行かれた方もいるでしょう。ご実家に帰られた方はどのぐらいいらっしゃるでしょうか?   一人暮らしの人が、今年帰省する(予定含む)人は、約3割というアンケート結果が出ているそうです。また、既婚者対象に実施した別のアンケートでも、約3割の方...