2023年3月14日火曜日

デジタル遺産⑧

 

 故人のパソコンを形見として残して置く場合、なるべく早めに必要な物だけ別のパソコンやハードディスク・CDーROMに保管しておくことが良いでしょう。
 パソコンの更新は年に数回あります(ここ数年、頻度が多いような気もしますが)。起動しても古いバージョンの為に変換作業が必要な事もあります。また、利用しているセキュリティーソフトの更新忘れの為に、かえってウィルスの侵入を受け入れてしまう事もあります。しばらく起動していないパソコン本体は、まずはインターネットに接続せずに中身を確認していくこともお薦めします。

 データの確認は、地道な作業で骨が折れるものです。先延ばしにしたために、パソコンの電源を入れても起動が遅い、フォルダーが開くのも時間がかかると、イライラは募るばかり。他人の物だとさらに面倒になってきてしまいます。ご自身の判断でデータの整理は地道に進めていきましょう。 終活は出来ることから少しずつ(担当 M)

2023年3月10日金曜日

ペットも我が家の一員ですから・・。

 ペット可能の集合住宅も定着してきており、癒し効果もあって、第二の人生を謳歌する時代にペットを購入・お世話するかたも増えています。

  ただ、万が一のことがあった場合、ペットはどうなるのか?

  自分がいなくなった場合、ペットが困らないようにあらかじめ飼育をしてくれる人・金銭を決めておく必要があります。これが、ペットの為の信託契約です。

  ペットのお世話は勿論の事、ペットに関する費用の支払いなども決めていかなければなりません。

  かつては、【飼い主が亡くなったら・・】という条件付きの遺贈でしたが、それでは、認知症・突然の入院などの場合がカバーできないために、現在は信託を組むことがメジャーになってきています。

  家族であり、心のパートナーとしてのペットにも末永く安心して生活してもらう為に、あらかじめペットの為の信託契約を結んでみるのはいかがでしょう。

 終活は元気なうちに少しずつ。自分の為にも周囲の為にも。(担当 M)


2023年3月8日水曜日

【万が一】の時の連絡先は?

 100歳近く、一人暮らしの知人がいます。パートナーに先立たれてもう何十年。お子様はいらっしゃいませんが、親戚の数は多く、第二の人生を歩んでいる方々・血筋が薄くなった、いとこ・またいとこの働き世代とその子供達が気にかけている日常です。私自身、幼い時から仲良くしていただいていましたが、社会人になり転勤族であちこち移動していた事もあり、住居が落ち着いた今でも年に数回会えればよいかなという関係でした。

  先日、彼女と連絡が取れなくて大変だったと、彼女の親戚の方がお話していました。

 彼女が契約しているヘルパーさんは週に1回の訪問。そのヘルパーさんから連絡が取れないと、緊急連絡先の親戚に電話があったそうです。親戚の方は彼女の家から2時間以上かかる距離。彼女の家の鍵を持っています。ヘルパーさんの連絡を受けて、自宅にかけつけ、彼女の無事を確認したそうですが、他県からの距離なので、無事を確認するまで気が気ではなかったと話をしていました。

  その後、彼女は何事もなく元気に生活をしているようですが、【万が一】の時にすぐに見に行ける距離の人が欲しいと親戚の方はため息をついていました。

  

  ご本人が年を取るのと同じように、家族・見守る親戚・知人なども同じように年を取っていきます。元気なうちに、どなたにどんな連絡を、どう対応するかという事を、見守られる側・見守る側両者が考えていかなければなりませんね。終活は元気なうちに少しずつ。たまには見直しも必要です。(担当 M)

2023年3月6日月曜日

おひとり様でも怖くない

 おひとり様人口が増えてきています。2020年の国勢調査では、単独世帯の比率が全体の4割近くになったとか。ネット空間の発展もあり、一人でいてもいつでも誰かと繋がることができ、ますますおひとり様生活が充実していきそうです。

  ですが、現実問題、ずっと一人で暮らすことを考えるならば、早めに将来の家計について考えていく事をお薦めします。

 ● 病気などで働けなくなった時、どうしますか。

 ● 今の住まいはどうしますか

 ● 高齢になった時、介護はどうしますか

 ● 老後資金は万全ですか

 ● 入院などの身元保証人や葬儀などはどうしますか。


これらの不安材料は、おひとり様のみが抱える不安ではなく、すべての人が抱える不安だと思います。家族がいるから大丈夫と思っていても、いざというときに手を差し伸べてくれる身内がいなかったり、単独世帯ですが前もってサポートをお願いしていたから安心して老後を迎えられたという方もいらっしゃいます。

 確かに収入面においては、パートナーなどのサポートや補填が受けられませんが、将来の家計について元気なうちから計画を立てていれば、臆する事はありません。人生100年時代、誰もがいつかはおひとり様となりうる時代。早めに準備をしていきましょう。

終活は元気なうちに少しずつ(担当 M)

       


  弊社では【おひとり様の処方箋】というパンフレットをご希望の方にお渡ししております。一般的なケースについての対処法を載せてあります。ご希望の方は、ご連絡ください。


終活は前向きに

  ここ最近、【ネオ終活】なるものがトレンドになっているらしいのです。20代の若者が終活を行っている(気にかけている)そうです。コロナ禍を経験し、突然亡くなる事は年齢に関係ないという状況が数年続いた背景からと言われています。   葬儀関連・相続問題・ラストメッセージなど、彼らの終...