上野動物園と和歌山アドベンチャーワールドのパンダが間もなく中国に返還されるということで、関連ニュースを目にする機会が多くなりました。
パンダは絶滅危惧種で自然繁殖も難しいため、生後24ヶ月で繁殖の目的で中国に戻る協定が取り交わされているそうです。中国が「ワシントン条約」に加盟した時からパンダは商業目的の取引が禁止され各国への「貸与」となりました。所有権は中国にあります。日本で生まれたパンダも中国に返ることが決まっているのです。
コロナ禍でパンダのライブ映像の存在を知り、たびたび見ていたことから、パンダのニュースはたいへん気になります。
今月中国に渡るパンダの中に30歳(人間でいうと90歳)の高齢パンダ「永明」がいることに驚きました。日本で30年近く飼育され、何度も繁殖に成功したくさんの子供たちがすでに中国に返っているというお父さんパンダです。高齢で飛行機の移動もたいへんであろうに今どうして??と疑問に思いましたが、「パンダの保護や研究に長けている中国が、高齢パンダ向けに設備の整った施設で余生を過ごさせるため」という理由を知り安心しました。
中国では親や高齢者を大切にする家族観があると聞いていましたので、高齢パンダを大切にするという意識に繋がっているのかなと想像しました。
中国に渡ってしまうのは寂しいですが、その後のパンダたちの様子を知る機会があれば良いと思います。
(担当 I)