毎年7月1日に、国税庁が土地の相続税算定基準となる【路線価】を発表します。
【路線価】とは1月1日時点で土地1平方メートル当たりの標準価格の事を言います。国土交通省が毎年3月に公表する公示地価の8割程度の金額が、国税庁の【路線価】にあたります。
公表されるたびに、「銀座の鳩居堂前かぁ」「地価が高いなぁ」と桁外れの金額の為、他人事のように受け止めていた路線価の発表ですが、じつはこの路線価も終活・相続にかかわってくる発表なのです。
例えば、土地の相続税評価額の算出。自宅の評価額は路線価を基に算出されるので、ある程度の相続税対策を考えやすくなります。遠方の土地を相続する時も、土地を売却して現金化にするときの参考金額にも役経ちます。また、配偶者へのマイホーム贈与の時にも参考になります。贈与する土地の評価は路線価で計算することが一般的な為、贈与するタイミングの決め手となることもあります。
今週は、国税庁からの路線価の発表があります。国税庁HPや新聞の折込特集などで、確認することが出来ます。ご自身の相続税対策の参考にどうぞ(担当 M)