何かあった時の強い味方の後見人。後見人の役割のイメージがつかない方が多そうです。
簡単な後見人の役割をご説明します。まず、成年後見人制度の後見人の役割には大きく分けて2つになります。
① 財産管理
本人の財産を守るため、本人の代わりに管理します。財産の維持を目的としているので、増やす目的の運用などは出来ません。 一般的には、預貯金通帳や不動産の権利書など大切な財産を預かり本人の代わりに管理していきます。場合によっては本人の代わりに支払いを行ったり、年金なのど権利の請求や受給が出来ます。
② 身上監護事務
本人が生活するために介護サービスのコーディネートなどを行います。食事や入浴などを手伝うことではなく、適したサービスを受けられるように施設やホームヘルパーとの契約を行うことになります。その契約・締結はあくまでも、本人の意思を尊重した行動でなければなりません。
身内で行うことが出来ればよいのですが、なかなかお願い出来る状況にはない現代。利益のためではなく、自分のために寄り添ってもらえる後見人を選ぶのも一苦労です。後見人締結は家庭裁判所(任意後見は公証役場も)への手続きなどがあり、握手で瞬時に契約できるものではありません。
終活は元気なうちに出来ることから始めましょう
(担当 M)