2023年7月21日金曜日

日本とフランス事実婚事情

「事実婚」のカップルにも法的保護を
愛知県が政府に制度要請へ、国内の少子化対策にも一石

上の記事は数日前にネットニュースで目にしたものです。人口減少に一石を投じるために事実婚カップルの法的保護を強化する目的があるそうです。

新生児の6割近くが婚外子であるフランスは日本に比べ合計特殊出生率も高いようです。諸外国を見ても、事実婚カップルに婚姻同様の親子関係を認める制度のある国は合計特殊出生率で日本を上回っていると言えるようです。

フランスにはPACS(民事連帯契約)という制度があります。結婚を選ばなくても共同生活を営むカップルに婚姻関係と同等の権利が認められ、それが公証されます。フランスは結婚や離婚の手続きが面倒なこともありPACSを選ぶカップルが増えているようです。

PACS(または事実婚)で生まれた子供は非嫡出子となり、認知しないと父親に親権はありません。ここは日本の事実婚カップルと同じです。違うのは、PACS(または事実婚)のカップルの間に生まれた子供に対する世間の目や反応のようです。フランスでは結婚していないカップルの間に生まれた子供(養子も含む)を特別な目でみる風潮はないようです。離婚後(関係解消後)親が共同親権を持つ点も日本との違いではありますが、どのような家族形態であっても誰も気にしないというところが日本との最大の違いであるように思います。

風潮や意識が変わるには時間がかかると思いますが、これまでに固執していると大変なことになるだろうとは強く感じます。           (担当 I)


行政書士 田村通彦事務所 ℡03-3458-3508 では

事実婚、相続についてのご相談を承っております。


2023年7月19日水曜日

介護は家族だけでは無理な時代

「 介護疲れにより・・・」とニュースを耳にするようになりました。

 以前は大家族・何世代同居、常に家に人がいて親族も多い生活が当たりだったかと思います。現在では、核家族・親戚の人数や交流も少なくなってきています。

介護は大変です。被介護者中心になり、状況によっては24時間対応になるでしょう。介護される方も、思うままに行動できなくなるもどかしさ・憤りのはけ口が出てきます。お互いが負の気持ちをぶつけてしまうのは必然の流れなのかもしれません。

 【自分を育ててくれた人への恩返し】として、介護をすべて背負う覚悟はとても立派だと思いますが、発想の転換で、【介護される人を気持ちよく過ごせるように】という思いを第一に考えてはいかがでしょうか。負の感情をぶつけて気持ち良く介護時間を過ごせるでしょうか。行政やNPOを頼りましょう。自分が笑顔でいる事でさえ恩返しの一つです。一人や家族だけで抱え込まないように。

 介護する人される人が出来るだけ両者対等関係でありつつける事が重要です。そのためには、元気なうちからお互いのコミュニケーションをもつ・自分の希望を確実に伝えておくことが明るい介護生活の土台となるでしょう。

 まわりを頼っていいんですよ。終活は元気なうちに少しずつ(担当M)

 

2023年7月14日金曜日

考えさせられる映画

少し前になりますが「ロストケア」という映画を見ました。

介護にかかわるミステリーです。俳優さんたちの演技が凄くて圧倒されました。重い内容ではありましたが、考えさせられることが多く社会問題を正面から見る機会になりました。

公開開始は3月でしたが、まだ各地で上映されているようです。理解の追いつかないところもあったのでもう一度観てみようかと思案中です。        (担当 I)


2023年7月12日水曜日

認認介護

介護疲れによる残念なニュースを日々聞くようになりました。赤子と違い、自己主張ができ体型も内蔵機能も充分発達しているので、【お世話】という一言だけでは想像以上の苦労があります。老々介護もしかり、最近では認認介護という言葉も出てきています。

 認認介護とは、認知症を患っている人が認知症患者を介護する状態を指すそうです。老々介護といわれる対象は65歳以上。2025年には人口の30%が65歳以上の高齢者という数値も出ており、その割合は常に右肩上がり。その中で認認介護対象者の正確な数値は出ていませんが、高齢者の割合が多ければ、必然的に認知症の割合も上がってくるのではと考えられます。

 じんせい100年時代、認知症に恐れないためにも、早めの対策。
  ●早期発見(最近は認知症の進行を遅らせる薬も出てきました)
  ●利用できる施設・制度を元気なうちに確認しておく
  ●社会の繋がりをもつ
 以上、3点が認知症対策に重要だと言われています。自分の今後、幕を下ろすまで充実した時を過ごすには、元気なうちに少しずつ自分を労わり生活していきましょう(担当M)


 

片付けは自分のためだけではない

故人のお家の片付けをするときに、使っていない物が大量出てくるという話をよく耳にします。洋服・食品・タオル・食器・ノベルティなどが大量に。年数も経っていれば、使えない物も出てきます。  先日、知人と立ち話をした時に、実家の片付けがやっと終わった・大変だったと教えてくれました。見たこ...