2022年4月21日木曜日

事実婚カップルが子供を持つこと(子の氏【姓】について)


選択的夫婦別姓裁判がニュースになると、世論は賛成か反対かという話題になります。賛成意見は徐々に増えているようです。

今後裁判がどういう方向に向かうかはわかりませんが、夫婦別姓も、近年増えていると言われる事実婚も「子の氏」に大きな関わりを持ちます。
子の意思を置き去りにして議論すべきでないという意見もあります。

夫婦別姓は「親子別姓」になるということです。
事実婚で出産すると、子は母親の戸籍に入り母親の氏になります。父親が認知し家庭裁判所で手続をすることで父親の氏になることもできますが、子供が生まれると、母親の氏にするか父親の氏にするかを決めなければなりません。兄弟姉妹が生まれた場合も氏をどうするか、それぞれの選択となります。

受け止め方は人それぞれなので、当人にとって些細なことであるのならそれで良いと思います。集団に属する年齢になっても不利益を被ることは特にないかもしれません。学校なども配慮してくれるはずです。ただ、子の意思は尊重されて然りだとは思います。


少しケースは違いますが、小学生の頃2つ年上だった友人は、当時両親とも妹とも異なる名字でした。祖父母の家を継ぐ(相続)というような事情でしたが、「どうして?」と誰かに聞かれてもはっきりと明確に説明をしていたことを覚えています。

利発でしっかりとした人でした。当時珍しかった「親子別姓」であるのに、誰にも何も言わせなかったのは、その聡明さや堂々とした佇まいのせいだったのかな・・・と今になって思います。                             (担当 I)

2022年4月20日水曜日

家系図を見てみる


 相続を考えたり、手続きを開始するときには、必ず戸籍を取って家系図を作ります。これは相続人を特定するためです。親戚などの交流がある方は、たやすく家系図が完成できるとお思いでしょう。


 しかし、それは【今】の時代の考えかもしれません。【血筋】を大切にしていた時代の方々が高齢者でいらっしゃいます。

 

 今では差別だといわれるかも知れませんが、かつて男子が産まれなかったご家庭・歴史のある家系に育った方が、親戚の男子を養子として籍を入れていたというケースがありました。手続きをしていた親はすでに他界し、戸籍上養子の男児も今は高齢者。本人は養子であることも知らなかったため、遠い親戚の訃報と共に自分が養子であり相続人である事を初めて知ったということでした。この場合も、相続のために戸籍を調べない限り、誰も知らない事実だったそうです。

 ちなみに、養子は特別養子縁組と普通養子縁組があり、特別養子縁組は、親子関係は養親のみであり、普通養子縁組は実親と養親との両方に親子関係が成立します。


 小説やドラマの中でありがちな血筋問題。実際・現代で初め聞いた話ですが、もしかしたら誰でも可能性はあるかも知れません。自分の資産・想いを遺したい人に託せるように、一度家系図を確認するのもよいかと思います。


 終活は元気なうちに出来ることから。相続を争族にしないために。(担当 M)

2022年4月15日金曜日

高齢化と自治会(町内会)について思うこと


地方に住む高齢の親族が、今年度「町内会班長」を引き受けることになりました。
輪番制で何年か振りに担うことになったため、少々戸惑っている様子ではありましたが、拒否をする健康上の理由も無いので引き受けるようです。

「何歳までできるのだろう・・」話を聞いた時、私も咄嗟に思いましたが、社会との関わりにもなるので一年間無事に役目を終えてほしいと思いました。

自治会・町内会によっては
高齢者の免除規定
申告による拒否権

があるところもあるようですが、高齢者世帯が多い昨今では高齢の方を年齢で除いてしまうとそれ以外の世帯の負担が大きくなりすぎるため、特にきまりを設けていないところが多いようです。


単身世帯も増え、若い世代の世帯であっても個別の事情を抱えていたりします。
非正規雇用で休みを取ることが死活問題なのに、自治会・町内会の仕事などできない・・というような意見はもっともであるし、負担は全世代での共通課題だと思います。

かと言って、出来る人だけで担うというのも公平ではないし、我慢する人・負担を負う人で回っていく世の中の仕組みはおかしいと思います。

「任せる人、担う人」、そのあいだに報酬が発生して良いと思うし、何よりも必要なのは役務を大幅にカットして負担を減らしていくことだと思います。自治会も町内会も(ついでにPTAも)変わるのは必然だと思っています(持論です)。                                 (担当 I)

2022年4月13日水曜日

実家の片づけ

自宅の片づけより気力を使うのが、実家の片づけだと思います。

子供であった自分達が巣立っていったあと、人数が減った家には、当然、空間が増えてきます。そして、いつのまにか子供である私達の「今は使わない」物が集められていきます。思い出の物もあれば、捨てる事を先延ばしにしているものが実家に蓄積されていくのです。

 しかし、実家は物置や倉庫ではありません。自分よりも年配者が住んでいるのです。自分のものではない物に囲まれて生活していかなくてはなりません。親心から、「○○が使っていたもの、懐かしいな」「○○の部屋は狭いだろうし」と、子供たちの事を思って物を引き受けをしていきます。

 では、子供は親の気持ちを考えることはあるでしょうか。この場合、親の気持ちよりも親の体力を考えてみましょう。私自身も親の好意に甘えてきた立場ですが、何の心配もいらない親の体力だとしても、【もしも】のリスクは少なくとも自分より高いのです。

 物より思い出を増やしていくことを子供としては考えてあげたいものです。 (担当 M)

終活は前向きに

  ここ最近、【ネオ終活】なるものがトレンドになっているらしいのです。20代の若者が終活を行っている(気にかけている)そうです。コロナ禍を経験し、突然亡くなる事は年齢に関係ないという状況が数年続いた背景からと言われています。   葬儀関連・相続問題・ラストメッセージなど、彼らの終...